ハーレーエンジンについて知ろう

TC88エンジンとは?

TC88エンジンが誕生したことには、アメリカの社会的事情が深く関わっています。
1990年代にアメリカの交通規制が緩和され、道路を走ることのできる最高速度が引き上げられたのです。
このことにより、ハーレーのエンジンにもより高い性能(スピードやパワー)が求められるようになりました。

そこで1999年には、従来のエボリューションエンジンをしのぐパワーを持つエンジン「TC88」が開発されたのです。
排気量は1450ccで、従来のエボリューションエンジンより110cc多くなり、エンジンのパーツである「カム」も従来の1つから2つに増やされ「TWINCAM」と呼ばれる構造になりました。

実はTC88エンジンには2つの種類があります。
1つは1999年に発表されたもので、もう1つは2000年に発表されたTC88Bです。

「B」は「バランサー」のBで、バランサーとは大容量のエンジンが回転するときに生じてしまう、ライダーにとって不快な振動を打ち消すためのシステムのことです。
これにより、ハーレーライダーはハイスピードでも快適に走行することが可能になったのです。

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