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TC88エンジンと環境問題の関係

TC88エンジンは、アメリカの交通規制緩和により、よりハイスピード・ハイパワーなハーレーバイクに仕上げるために、開発されたものですが、同時に環境問題もクリアすべく、様々な工夫がされています。

TC88エンジンは、従来のハーレーエンジンと違い、カムが2つの「ツインカム」構造であることが、特徴です。
実は、加工精度の問題で、それまではカムを1つにしていたと考えられています。
しかし、1999年には加工精度の問題がクリアできていました。

また、ツインカムエンジンは、2つのシリンダーにカムが1つずつ配置されますので、エンジンのバブルが開閉されるタイミングがスムーズになります。
このことで、適正な燃費が実現でき、環境問題への意識が高まってきた現代の事情に合わせたハーレーを誕生させることができたのです。

また「サイレントチェーン」という仕組みを採用することにより、ノイズの軽減に成功しました。
アメリカでも騒音規制が厳しくなりつつあったために、ハーレーの側としても時代にあったバイクを生み出す必要があったんですね。

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